阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - taketa · 2016. 2. 25. · 0...

42
0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 熊本県阿蘇市、阿蘇郡南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村、 上益城郡山都町、大分県竹田市、宮崎県西臼杵郡高千穂町 2013年2月

Upload: others

Post on 30-Sep-2020

8 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

0

日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

熊本県阿蘇市、阿蘇郡南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村、

上益城郡山都町、大分県竹田市、宮崎県西臼杵郡高千穂町

2013年2月

Page 2: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

1

九州No.1から「日本の顔」へ!

観光目的であれ商用目的であれ、阿蘇を訪問してくださる方々に過ごしていただく時間が

心地よいものであってほしい。阿蘇で暮らし、阿蘇で働く人たちは長年そんな心持ちで来街

者をもてなしてきた。それはホスピタリティ技術の巧拙ではない。日々の暮らしへ飾らず真

摯に向き合う姿勢と同根の信念、矜持からにじみでる友愛の情にほかならない。

世界最大級のカルデラと活火山を有し昭和9年に国立公園指定を受けて以降その知名度

を高め、生活に刺激と豊かさを求め始めた人たちへ旅先として選ばれてきた阿蘇は、高揚

感を伴って時代が推移していくなか年間1800万人もの人たちを迎え入れる一大観光地とし

て九州中央部に君臨してきた。そして時間は昭和から平成へ流れ、人々の往来はボーダレ

スの国際交流へ拡大を続け、ツーリストの価値観や目線は多様化した。また求める品質も高

次のものとなってきた。

阿蘇と総称される広域のエリアが抱え持つレジャーアイテムは千差万別であり、広範な行楽

客の嗜好を満足させられるものがおおよそ揃っていると言える。そしてこれらは近傍の商圏

から発する行楽客にいまも変わらず憩いの場を提供している。

ただ、ツーリストの伸長を続ける欲求はますます研ぎ澄まされている。連泊旅も空間的な行

程の効率性に則り観光施設や観光地をつなぎ合わせた総合目録的なものが興味の対象と

はならなくなっている。特定のコンセプトで貫かれた旅ならば多少の不便もいとわず、時間の

不合理も甘んじて受け入れる客層が顕在化してきている。

観光圏は新しいステージへ進化が図られようとしている。阿蘇は、ツーリストの満足度向上へ

は常に前向きであった。そうした関係者、住民の資質に、異相からの光の当て方による地域

資源の新発現をもって阿蘇を次代の観光デスティネーションへ歩を進めさせることは時代の

要請であろう。地域の特性を濃厚に紡ぎ、他に並び立つもののない阿蘇くじゅう観光圏が「

日本の顔」として世界へ微笑む。

はじめに

Page 3: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

2

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

1.基本的事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

(1)観光圏の区域

(2)滞在促進地区の区域

(3)観光圏整備事業の実施体制

(4)観光圏整備計画の目標

(5)計画期間等

(6)住民その他利害関係者の意見を反映させるための措置及び反映内容

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針・・・・・・0

(1)観光圏の特長

(2)これまでの実績

(3)コンセプト

(4)観光圏整備のイメージ

(5)今後のアクションプラン

3.観光圏整備事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・00

(1)主たる滞在促進地区を中心とした滞在プログラム企画促進、魅力向上等事業

(2)主たる滞在促進地区における事業

(3)交流地区等における滞在・回遊促進事業

(4)住民に対する意識啓発等事業

(5)その他事業

4.協議会に関する資料等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・00

(1)阿蘇くじゅう地域デザイン会議設立趣意書

(2)阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議規約

(3)阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議委員名簿

(4)阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

5.その他市町村又は都道府県が必要と認める事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・00

目 次

Page 4: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

3

1.基本的事項

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

Page 5: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

4

1.基本的事項

(1) 観光圏の区域

阿蘇くじゅう

3県10市町村

熊本県阿蘇市

熊本県阿蘇郡南小国町

〃 小国町

〃 産山村

〃 高森町

〃 南阿蘇村

〃 西原村

熊本県上益城郡山都町

大分県竹田市

宮崎県西臼杵郡高千穂町

①地理的範囲および観光圏を構成する都道府県名、市町村名

大分市

熊本市

Page 6: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

5

1.基本的事項

(1) 新観光圏の区域

②設定理由

阿蘇くじゅう観光圏は、世界最大級のカルデラ火山である阿蘇五岳と、草原によって連なるくじゅ

う山群、火山活動によって形成された高千穂峡など、雄大な自然と豊かな歴史を誇る九州を代

表する観光地である。もともと、熊本県阿蘇地域8市町村は、平成2年から現在の財団法人阿蘇

地域振興デザインセンターが設立されたことを機に、グランドデザインやサインガイドライン等が

策定され、地域振興、観光振興、環境・景観保全、情報発信の4本柱で、広域連携プロジェクトが

推進されてきた地である。中でも、平成14年度からは、現在の滞在交流型の観光地づくりとも云

える阿蘇カルデラツーリズムの開発(地域づくり)と公共交通のシステム化(再編効率化)を融合

した「スローな阿蘇づくり」を継続し、新しい旅のカタチづくりを実現している。

現在の観光圏の区域設定については、その熊本県阿蘇地域8市町村がベースとなり、平成23

年3月に開業した九州新幹線鹿児島ルートにおける面的受け皿づくりの構築を目的に、平成18

年に「阿蘇くじゅう国立公園」といった特異性を再認識し、県境を越え、大分県竹田市と連携が始

まったのがきっかけである。平成20年の観光圏制度開始以前の広域連携と云える。その取組み

の集大成として、記憶に新しい滞在交流型の旅の博覧会「阿蘇カルデラツーリズム博覧会(愛

称:阿蘇ゆるっと博)」を開催し、その要である地域コンシェルジュの地域間連携は、今でも継続し

た動きをなしており、地域が一体をなしていることの結果と云えよう。

そのような状況下、民間レベルで観光協会同士の連携協定も締結されるような動きとなり、新た

に平成23年からは、宮崎県西臼杵郡高千穂町へと、その区域を規模拡大していった経緯となっ

ている。これら、阿蘇・竹田・高千穂の県境を越えたそれぞれの地域は、その主要な空港を阿蘇

くまもと空港と位置付けていることも要因のひとつに挙げられる。これから、阿蘇くじゅう観光圏は、

阿蘇くまもと空港をゲートウェイとした戦略とし、全国展開、さらには世界からも認められる観光地

としてステップアップしていくものである。

Page 7: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

6

1.基本的事項

(2) 滞在促進地区の区域

その他の滞在促進地区

②杖立温泉

[主たる滞在促進地区]

阿蘇内牧温泉 (地理的範囲:熊本県阿蘇市内牧)

[その他の滞在促進地区]

①黒川温泉 (地理的範囲:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺)

②杖立温泉 (地理的範囲:熊本県阿蘇郡小国町下城)

③南阿蘇 (地理的範囲:熊本県阿蘇郡南阿蘇村)

④長湯温泉 (地理的範囲:大分県竹田市直入町)

⑤久住高原 (地理的範囲:大分県竹田市久住町)

⑥竹田城下町 (地理的範囲:大分県竹田市竹田)

⑦高千穂郷 (地理的範囲:宮崎県西臼杵郡高千穂町)

主たる滞在促進地区阿蘇内牧温泉

その他の滞在促進地区

①黒川温泉

その他の滞在促進地区

④長湯温泉

その他の滞在促進地区

⑤久住高原

その他の滞在促進地区

③南阿蘇

その他の滞在促進地区

⑦高千穂郷

①主たる滞在促進地区及びその他の滞在促進地区の区域

その他の滞在促進地区

⑥竹田城下町

Page 8: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

7

1.基本的事項

(2) 滞在促進地区の区域

②設定理由

[主たる滞在促進地区]

阿蘇内牧温泉

設定理由:阿蘇くじゅう観光圏の中心的な場所に位置し、且つ主要な公共交通の結節拠点であ

る「道の駅阿蘇/JR阿蘇駅」にも近い場所に位置する。また、収容可能な宿泊客数が他の滞在

促進地区よりも遥かに多いことから設定したものである。

宿泊施設軒数:18軒(636室・2272人)

[その他の滞在促進地区]

①黒川温泉(小田温泉、田の原温泉、白川温泉、満願寺温泉、扇温泉を含む)

設定理由:我が国で最も著名な温泉街のひとつであり、宿泊施設も充実している

宿泊施設軒数:48軒(664室・2660人)

②杖立温泉

設定理由:地域に至る日田経由ルートの入り口に位置し、福岡都市圏における人気も高い

宿泊施設軒数:19軒(385室・1573人)

③南阿蘇

設定理由:阿蘇の玄関であり、歴史・風情のある温泉地から近代的な温泉地まで点在している。

宿泊施設軒数: 8軒(247室・940人)

④長湯温泉

設定理由:くじゅう地域最大の温泉街であり、宿泊施設も充実している

宿泊施設軒数:18軒(190室・611人)

⑤久住高原

設定理由:道路アクセスに優れ景観も良好で、エコツーリズム・ポイントの宿泊地に適している

宿泊施設軒数:7軒(233室・879人)

⑥竹田城下町

設定理由:歴史的遺産が多数存在し、交通アクセスも便利で宿泊地に適している。

宿泊施設軒数: 5軒(94室・360名)

⑦高千穂郷

設定理由:全国的にも有名な「高千穂の夜神楽」や「高千穂峡」があり、宿泊施設も充実している

宿泊施設軒数:24軒(314室・1193人)

Page 9: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

8

1.基本的事項

(3) 観光圏整備事業の実施体制

①実施主体および地方公共団体の役割

1)主たる滞在促進地区における事業実施体制

実施主体:阿蘇温泉観光旅館協同組合/阿蘇市観光協会

地方公共団体:阿蘇市経済部商工観光課/阿蘇市総務部企画振興課

2)交流地区(その他の滞在促進地区)における事業実施体制

[阿蘇火山交流地区]

実施主体:阿蘇ジオパーク推進協議会/阿蘇温泉観光旅館協同組合

地方公共団体:阿蘇市経済部商工観光課/阿蘇市総務部企画振興課

[阿蘇神社門前町交流地区]

実施主体:株式会社まちづくり阿蘇一の宮/阿蘇温泉観光旅館協同組合

地方公共団体:阿蘇市経済部商工観光課/阿蘇市総務部企画振興課

[名水の里・手野交流地区]

実施主体:手野名水会/阿蘇温泉観光旅館協同組合

地方公共団体:阿蘇市経済部商工観光課/阿蘇市総務部企画振興課

[麓坊中交流地区]

実施主体:ASO田園空間博物館/阿蘇温泉観光旅館協同組合

地方公共団体:阿蘇市経済部商工観光課/阿蘇市総務部企画振興課

[黒川温泉滞在促進地区]

実施主体:黒川温泉観光旅館協同組合/南小国町観光協会

地方公共団体:南小国町産業振興課/南小国町総務課

[中原交流地区]

実施主体:NPO法人押戸石の丘/南小国町観光協会

地方公共団体:南小国町産業振興課/南小国町総務課

[杖立温泉滞在促進地区]

実施主体:杖立温泉観光旅館協同組合/小国ツーリズム協会

地方公共団体:小国町情報課観光係/南小国町情報課企画係

Page 10: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

9

1.基本的事項

(3) 観光圏整備事業の実施体制

①実施主体および地方公共団体の役割

2)交流地区(その他の滞在促進地区)における事業実施体制

[宮原商店街交流地区]

実施主体:小国ツーリズム協会/小国町商工会

地方公共団体:小国町情報課観光係/南小国町情報課企画係

[たじり交流地区]

実施主体:産山村観光協会/たじり・ホタルの会

地方公共団体:産山村企画振興課/産山村経済建設課

[高森商店街交流地区]

実施主体:ツーリズムビジネス研究会/高森町観光協会

地方公共団体:高森町政策推進課商工観光係/高森町政策推進課政策企画係

[らくだ山麓交流地区]

実施主体:南阿蘇ビジターセンター/高森町観光協会

地方公共団体:高森町政策推進課商工観光係/高森町政策推進課政策企画係

[南阿蘇滞在促進地区]

実施主体:一般社団法人みなみあそ村観光協会/南阿蘇村温泉旅館組合

地方公共団体:南阿蘇村企画観光課観光係/南阿蘇村企画観光課企画係

[萌の里交流地区]

実施主体:西原村商工会/株式会社俵山交流館萌の里

地方公共団体:西原村企画商工課/西原村産業課

[そよ風パーク交流地区]

実施主体:有限会社そよ風遊学協会/一般社団法人山都町観光協会

地方公共団体:山都町蘇陽総合支所産業振興課/山都町商工観光課

[馬見原商店街交流地区]

実施主体:馬見原まちづくり協議会/一般社団法人山都町観光協会

地方公共団体:山都町蘇陽総合支所産業振興課/山都町商工観光課

Page 11: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

10

1.基本的事項

(3) 観光圏整備事業の実施体制

①実施主体および地方公共団体の役割

2)交流地区(その他の滞在促進地区)における事業実施体制

[竹田城下町滞在促進地区]

実施主体:NPO法人竹田市観光ツーリズム協会/竹田市観光ボランティアガイド委員会

地方公共団体:竹田市商工観光課/竹田市文化財課

[長湯温泉滞在促進地区]

実施主体:NPO法人竹田市観光ツーリズム協会/長湯温泉旅館組合

地方公共団体:竹田市商工観光課/竹田市直入支所産業建設課

[久住高原滞在促進地区]

実施主体:NPO法人竹田市観光ツーリズム協会/NPO法人久住みちくさ案内人倶楽部

地方公共団体:竹田市商工観光課/竹田市久住支所産業建設課

[高千穂郷滞在促進地区]

実施主体:高千穂町旅館業組合/一般社団法人山都町観光協会

地方公共団体:高千穂町企画観光課/高千穂町農林振興課

Page 12: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

11

1.基本的事項

(3) 観光圏整備事業の実施体制

②観光地域づくりプラットフォーム

財団法人阿蘇地域デザインセンター県域を越え、官民の枠を超えて多様な取り組みを長期間継続していくためには、関係する全て

の人々をつなぐ「プラットフォーム」の存在が不可欠です。阿蘇くじゅう観光圏では、この役割を長

年にわたり「スローな阿蘇づくり」牽引してきた財団法人阿蘇地域デザインセンターが担うこととし、

今後は、このプラットフォームを中心としてそれぞれが果たすべき役割や機能を体制として明確

化した上で、周知徹底していく。

観光圏におけるプラットフォームの主な役割

マーケティングの実施地域の来訪者に関する各種データや市場のデータを継続的に収集・分析し、その結果を踏まえ、地域の位置取り(ポジショニング)や主たる顧客層(ターゲット)を明確にする。

目指すべき地域の将来像の設定マーケティングの実施結果も踏まえ、観光地域づくりの推進において核とする個性の強みを中核人材を中心に議論し、目指すべき地域の将来像を策定する。

来訪者に対するワンストップの窓口づくり地域での滞在に係る各種の情報(滞在プログラム、宿泊、飲食、移動等)を一元化して収集・整理し、来訪者の現地におけるニーズに応じた的確な案内、相談対応、苦情処理を行う。

各機能の提供に係るマネジメント各機能の提供に係る戦略の継続的な策定、関係者間の調整、各機能の提供状況の評価等を行う。

国内外からの来訪者

関係自治体

熊本県 阿蘇市 南小国町 小国町 産山村 高森町 南阿蘇村 西原村 山都町 大分県 竹田市 宮崎県 高千穂町

実施主体

【プラットフォーム】

財団法人阿蘇地域デザインセンター

各協力機関・企業

旅行会社

交通機関

マスメディア

スポンサー

観光協会 温泉旅館組合 ツーリズム団体 ボランティア団体 まちづくりNPO 各種施設 飲食・物販店 ・・・etc.

・・・etc.

各制作機関・企業

広告会社

イベント会社

デザイン会社

各種施工業者

・・・etc.

Page 13: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

12

1.基本的事項

(4) 観光圏整備計画の目標

①主たる滞在促進地区における来訪者の満足度・旅行消費額

単位

24年(度) 25年(度) 26年(度) 27年(度) 28年(度) 29年(度)

●来訪者満足度 - 100 102 104 106 108 110

●旅行消費額 万 8,500 8,670 8,840 9,010 9,180 9,350

②主たる滞在促進地区の宿泊数

単位

24年(度) 25年(度) 26年(度) 27年(度) 28年(度) 29年(度)

●宿泊数 千 2,300 2,346 2,392 2,438 2,484 2,530

●リピーター率 - 100 102 104 106 108 110

③主たる滞在促進地区を中心とした滞在プログラム参加者数・満足度

単位

24年(度) 25年(度) 26年(度) 27年(度) 28年(度) 29年(度)

●参加者数 人 1,050 1,200 1,350 1,500 1,650 1,800

内訳

阿蘇カルデラツアー 人 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300

定期観光バス 人 250 300 350 400 450 500

●参加者満足度 - 200 204 208 212 216 220

内訳

阿蘇カルデラツアー - 100 102 104 106 108 110

定期観光バス - 100 102 104 106 108 110

④その他の目標

単位

24年(度) 25年(度) 26年(度) 27年(度) 28年(度) 29年(度)

●コンシェルジュ研修 人 述べ100 述べ120 述べ140 述べ160 述べ180 述べ200

⑤観光地域づくりマネージャーの育成等により地域における継続的・自律的な活動体制を確立するための目標

・第二、第三の一の宮門前町の創出・「阿蘇くじゅう観光圏はひとつ」という感覚の共有・世界ジオパーク認定ならびに世界文化遺産・世界農業遺産登録

Page 14: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

13

1.基本的事項

(5) 計画期間等

事業区分平成25年度

(2013年度)

平成26年度

(2014年度)

平成27年度

(2015年度)

平成28年度

(2016年度)

平成29年度

(2017年度)

平成30年度

(2018年度)

目標となる

事項

計画期間

アンケート

調査等

検証・見直し

一部計画変更

反映・実施

計画の全期間を通じて定期的にアンケート調査等を実施し、成果を検証。

計画期間は平成30年度末までとし、そのうち、第1期を平成25年4月1日から平成27年3月31日ま

での3年間とする。

計画の全期間を通じて毎年定期的に観光客各層へのアンケート調査やモニタリング調査を実施

しながら計画の成果を追跡。第1期終了後には、その結果をもとに細部にわたって検証を加え、

必要に応じて適宜計画を見直した後、速やかにその後の計画に反映させていく。

世界ジオパーク加盟認定

世界文化遺産暫定リスト入り

計画第1期 計画第2期

世界農業遺産認定

Page 15: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

14

①住民代表の協議会への参加について実施主体である「阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議」の委員には、地域住民の代表とし

て民間団体である観光協会や旅館組合、交通事業者、旅行会社の代表者が参加している。

また、今後活動が本格化していく過程において、地域住民に対してはさらに積極的に参

加を呼びかけていく。

②パブリックコメント(意見公募手続) の実施1)域内観光関係団体からの意見聴取実施

各市町村長名にて意見聴取の照会文を通知し意見聴取を実施した。

意見提案がある場合のみ、文書での提出を依頼した。

なお、期限まで回答無い場合は、意見無しでの取扱いとすることを明記している。

【回答期限:平成25年2月15日(金)】

2)各市町村ホームページ掲載による住民からの意見聴取実施

域内各市町村のホームページにおいて当該計画を掲載(掲載期間:平成25年2月

8日(金)~15日(金))し、住民からの意見提案を実施した。

なお、意見提案がある場合のみ、文書での提出を周知した。

【回答期限:平成25年2月15日(金)】

③パブリックコメントの集約および反映内容

市町村 意見者氏名 意見 内容 回答

阿蘇市

南小国町

小国町

産山村

高森町

南阿蘇村

西原村

山都町

竹田市

高千穂町

1.基本的事項

Page 16: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

15

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

Page 17: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

16

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針

(1) 観光圏の特長

特筆すべきは、“日本の顔”とも呼べる阿蘇火山の大地と人間生活。

九州のほぼ中央に位置する「阿蘇くじゅう国立公園」は、我が国を代表的する国立公園であり、

周囲約100kmに及ぶ世界最大級のカルデラ地形のただなかにある阿蘇五岳と、北東部のくじゅう

連山は無辺の草原によって一体となり、今なお続く活発な火山活動からは、地球の鼓動を直に

体感することができる。

熊本県の阿蘇エリアと大分県のくじゅうエリア、そして、両地域を見渡す大パノラマと阿蘇の溶岩

流によって形成された美しい峡谷に彩られる宮崎県の高千穂エリア。3つの県にまたがるこの広

大な地域は、自然景観はもとより、歴史的、文化的に見ても紛れもなく一連の地域であり、このこ

とは、地域の観光振興戦略においても欠くべからざる視点である。

また、湖面を形成せず、陥没地に5万人の人びとが暮らし、外輪山がほぼ円形に巨大な丘陵をめ

ぐらすカルデラの様を一望の下眼下に収められるのは世界的に見ても阿蘇だけであり、この点

から阿蘇くじゅう地域を「日本の顔」と言っても過言ではない。

巨大カルデラの形成と日本への影響

世界有数の規模を誇る阿蘇カルデラの形成に至った噴

火のスケールは、地球の有史でも指折りの巨大なもので

した。なかでも、約9万年前に起こった阿蘇4と呼ばれる

巨大噴火の火災流は、九州中北部を覆い尽くし、本州で

も発見されています。火山灰は、北海道東部で15cmの

層として見つかるなど、阿蘇カルデラを形成した噴火は、

日本や世界全体に影響を及ぼしたものと考えられます。

地球の息吹を感じる中岳火口

巨大噴火の後に生まれた中央火口丘の中でも、現在も

活動しているのが中岳です。中岳は、火口観察のポイン

トとして整備されており、平穏な状態では、美しい湯だま

りを間近に見ることができます。また、中岳火口の周りは、

活動火山がつくり出した荒々しい景観が広がり、まさに

生きた地球を実感できます。

火山の恵み人々の暮らし

阿蘇は、古くから人と火山が共生してきました。阿蘇地

域の豊富な湧水、動植物、歴史文化など、それらは火山

と密接な繋がりをもっています。

2800km3 2500km3 1000km3

600km3

阿蘇4火砕流

新期トバ・タフイエローストーン

ハックルベリージ・タフイエローストーンラバクリーク・タフ

タンボラ1815年/50km3

ピナツボ1991年/5km3

セントへレンズ1980年/1km3

雲仙普賢岳0.2km3以下

3つの特長

Page 18: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

17

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針

(2) これまでの実績

時期 主な活動と成果

1990.5.~ 財団法人阿蘇環境デザインセンター設立。

1998.6.~ 財団法人阿蘇地域振興デザインセンターに改組拡充。

2002.4.~ 阿蘇広域8市町村連携による滞在交流型観光の推進(スローな阿蘇づくり)開始。

2005.10.~ 国土交通省観光ルネサンス事業を活用し、「スローな阿蘇づくり」の多言語化を推進。

2006.7.~大分県竹田市と県境を越えて、阿蘇くじゅう地域デザイン会議を設立。国土計画局地域連携支援ソフト事業を実施し、阿蘇くじゅう国立公園におけるエコツーリズムの推進を図る。

2006.8.~阿蘇ナビ・プロジェクト推進協議会を設立。国土交通省まちめぐりナビ・プロジェクトを活用し、携帯端末を活用した移動支援と情報提供の確立を図るため、実証実験を始める。

2008.2.~地元旅行業3社と阿蘇の旅づくり委員会を設置し、経済産業省中小企業地域資源活用売れる商品づくり支援事業を活用し、着地型旅行商品の企画・開発に取り組む。

2008.3.~九州新幹線全線開業を視野に入れ、阿蘇地域振興デザインセンターが取り組む中期5ヶ年計画と、滞在交流型の旅の博覧会「阿蘇ゆるっと博」の開催に向けた基本構想を策定。

2008.10.~阿蘇くじゅう地域デザイン会議を母体とし、「阿蘇くじゅう観光圏」を確立。観光庁観光圏整備事業を活用し、阿蘇ゆるっと博の開催準備と滞在交流型の観光地づくりを推進する。

2009.5.~ 阿蘇地域の世界ジオパーク認定に向けて「阿蘇ジオパーク推進協議会」を設立。

2009.10.~ 阿蘇地域が日本ジオパークネットワークに加盟認定される。

2009.11.~ 阿蘇ゆるっと博の推進母体として「阿蘇ゆるっと博実行委員会」を官民協働で設立。

2010.11.~情報通信技術関連システムの環境整備と活用する人材の育成を目的に、総務省地域雇用創造ICT絆プロジェクトを活用し、阿蘇ナビを「阿蘇・旅の市場」に進化させ、併せて地域の主要なスポットなどにWiFi環境を整備するなど、情報環境の整備に取り組む。

2011.3.~ 九州新幹線の全線開業に合わせて阿蘇ゆるっと博を開幕(会期は1年間)。

2011.6.~阿蘇くじゅう観光圏のエリアを宮崎県高千穂町へと規模拡大し、推進母体である阿蘇くじゅう地域デザイン会議の名称を「阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議」に変更。併せて、観光庁観光地域づくりプラットフォーム支援事業を活用し、滞在交流型の観光地づくりを推進。

2011.8.~阿蘇ジオパーク活動を推進する目的で、環境省地域コーディネーター活用事業交付金を活用して、阿蘇火山博物館に推進室を設け、専属職員3名を配置し、事業展開を図る。

2012.5.~阿蘇ゆるっと博の成果を受け、「阿蘇グリーンツーリズム協議会」を設立。農林水産省食と地域の交流促進対策交付金を活用し、10月から阿蘇スローフードフェスタを開催する。

2012.9.~ 千年の草原を活用した阿蘇地域活性化総合戦略を策定中(内閣府地域活性化総合特区申請を予定)。

①概要平成14年度から阿蘇カルデラツーリズムの開発(地域づくり)と公共交通のシステム化(再編効

率化)を複合化した取組みである「スローな阿蘇づくり」を推進してきた。その集大成的な位置付

けとして、平成23年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に合わせて、以後1年間を会期と

する滞在交流型の旅の博覧会「阿蘇ゆるっと博」を開催し、新しい旅のカタチを提案した。

②成果阿蘇くじゅう観光圏における滞在交流型観光の全国的なイメージの定着。受け皿としての仕組み

の完成と、地域の連携・連帯の強化。新しく歩きはじめる阿蘇くじゅう観光圏の将来への布石。宿

泊日数3泊が前年比4%のアップ。通年型と春夏秋冬に合わせた観光戦略づくりに一歩前進。東

北大震災の復興企画として開催中の「東北観光博」における先進モデル事例。

Page 19: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

18

阿蘇の外輪山は、カルデラに暮らす人々にとって自らの矜持を漉し固める紗幕であり、旅人にとっ

て日常世界を転換させる結界線である。その外輪山を際立たせるのが稜線に広がる草原、そして悠

久の時間である。大気はそよぎ、草は芽吹き、水は循環し、そして人々の希望がきらめく。

人々はその緑香る高みに身を置くとき、心を鎮め、人生を遠望する。まるで大きな力に抱擁されるよ

う、安寧の心持ちから新たな光明、澄みわたる救済を得ることができる。

人生観あるいは死生観。阿蘇のカルデラもまた巡りゆく時間の一断面をなす。比類なき自然と人々

が折り合いをつけてきた阿蘇カルデラは、単に景勝地であることを超え、命魂の蘇生をことほぐ別天

地であることを世界へ訴求する。

“阿蘇カルデラ”

~命きらめく草原の王冠~

ASO Caldera volcanoGrassland Crown filled with soul

阿蘇の外輪山を柔らかに覆う草原。

そこから見はるかす幽玄のカルデラ光景。

緑のベルベットを吹きわたる風の音に、永らく営まれてきた人々の暮らしが徐々に色彩を帯びていく。

草の香りが記憶のひだをなで、身魂はにわかに居ずまいを正す。

そこに住まう人、旅路に訪れる人、だれもが人生の来し方行く末にしばし思いを馳せる。

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針

(3) コンセプト

Page 20: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

19

(4) 観光圏整備のイメージ

住む人が心から誇りをもてる「住んでよし、訪れてよし」の地域づくりで、

日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指す。

旅の相談窓口としての「地域コンシェルジュ」の配置、着地型旅行商品を一元管理する「阿蘇・

旅の市場システム」など、2011年に開催した滞在交流型の旅の博覧会「阿蘇ゆるっと博」へ向け、

域内で磨き上げてきた様々なしくみをさらにステップアップさせていくことで、日本を代表するディ

スティネーションとしてのポジションを国内外で確立する。

また、世界ブランドの獲得に向けた取組み及びその成果により、世界的に注目される地域とな

ることで、住む人が心から誇りをもてる「住んでよし、訪れてよし」の地域づくりを現実のものとす

る。

住んでよし、訪れてよしのブランド観光地域づくり

●「阿蘇ゆるっと博」へ向け磨き上げてきたしくみのステップアップ

●世界ブランドの獲得に向けた活動展開

広域観光ネットワークの確立

快適なアクセスルートの確立

●博多港情報発信機能充実

●ANA(あそまる切符)

●JR(九州新幹線・あそぼーい!

●南阿蘇鉄道(トロッコ列車)

●域内二次交通(循環バス・レンタカー)

●電動アシスト付レンタサイクル

自然・歴史・文化の一体性

ゲートウェイ

阿蘇くまもと空港

広域からの集客 中国・台湾・韓国 西日本全域

受け入れ態勢の充実

●旅の相談窓口としての地域コンシェルジュの配置

●携帯端末を活用した移動支援と情報提供

●無線LAN環境を整備

●主要交通結節点におけるデジタルサイネージ

●多言語対応

旅の魅力の充実と情報発信

●着地型旅行商品の開発と一元管理

(阿蘇・旅の市場)

●多言語に対応した多様な情報発信

首都圏欧 米

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針

阿蘇エリアプラットフォームの拠点(コア)

道の駅阿蘇

サテライトセンター サテライト

センター

サテライトセンターサテライト

センター

滞在・周遊・連泊・転泊

小国郷エリア

南阿蘇エリア

高千穂エリア

くじゅうエリア

Page 21: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

20

2.観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する基本的な方針

(5) 今後のアクションプラン

景勝地として単にその規模や地形的特質を誇示するのではなく、

ブランド観光地として世界に誇ることができる“地域性”を明確化していく。

来訪者が眼前の風景にその時の自らの在り様を投影し、自らが歩んできた時間、これから歩み

進める時間に慰めなり希望なりを仄見ることができ、そして新たな意味性を固着させて持ち帰る

ことができる。そうした精神性の高揚あるいは鎮静が、来訪者が阿蘇の地域性に接するときにも

たらされる構図、地域との接点を生み出すことがブランド観光地としての阿蘇くじゅう観光圏に求

められています。

① 阿蘇くじゅう観光圏プラットフォーム窓口整備(コア機能とサテライト機能)

② 国際環境観光圏への実現に向けた多言語化への推進(人・モノ・施設への対応)

③ 国際的なツーリズム環境の整備(阿蘇ジオパーク推進論)

④ 交通キャリア各社と連携した観光圏内フリー切符の充実(あそまる切符+α)

⑤ 情報環境確立のためのWiFiスポットの増設と人材育成(阿蘇ナビ改造)

⑥ 千年の草原を活用した地域活性化総合戦略に基づく地域基盤づくり(草原再生)

⑦ 地域コンシェルジュネットワークの確立とサービス(阿蘇ゆるっと博の進化形)

⑧ 地域固有の特色ある食の開発とブランド化(グリーンツーリズム活用型)

⑨ 豊富な湧水と温泉を活かした滞在型アクション(タウンツーリズム活用型)

アクションプランの方針

① 広域回遊こそが旅人の満足を増すという切り口による地域資源の編集

② 阿蘇圏域に概ね共通する地域資源のツーリズムにおける新資源化

③ こだわりを持つ人たちが追求にかられる地域資源の新たなる構築

④ 人との交歓こそが阿蘇への関わり、愛着、価値を生む“場”の創造

⑤ 出会いや遭遇の情感を高め、再訪への決意をひとしお促す“とき”の演出

⑥ 持続可能な2次交通手段の配備とそれぞれの連結タイミングの配慮

⑦ カルデラの地勢や組成、派生文化を徹底活用し回遊旅への誘導

⑧ 滞在/滞留が上記を満喫させ、心を充足させる手法の整備とメリハリ展開

広域観光への戦略的考慮

Page 22: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

21

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

3.観光圏整備事業の概要

Page 23: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

22

3.観光圏整備事業の概要

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇ジオパーク活動の推進

阿蘇ジオパークガイドの育成研修、ガイドマニュアルの整備、阿蘇ジオツアー装備品の確保など。

阿蘇ジオパーク推進協議会

H25.4.~H30.3.

阿蘇くじゅう観光圏窓口機能の整備

情報機能の集積、国際化への対応、コンシェルジュ機能などを整理し、基本計画を策定後、運用する。

阿蘇市観光協会H25.4.~H30.3.

ウェルカム阿蘇くじゅう&滞在機能強化大作戦

アドバイザー派遣を行い、宿におけるおもてなし改善と新たな食の開発、宿コンシェルジュ機能確立。

阿蘇温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

阿蘇くじゅう観光圏プロモーション活動

阿蘇くまもと空港をゲートウェイと位置付け、主要な航空会社と連携し、タイアップ広報を講じる。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

阿蘇カルデラツアー催行の充実

新たなコンテンツ創出、宿との連携強化、おまけ特典の整備、+αチケットとの組合せなどを検討。

阿蘇温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇カルデラツーリズム開発

カルデラ地形を活用した阿蘇の暮らしが体験できる阿蘇グリーンツーリズム滞在プログラムの創出。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

千年の草原を活用した阿蘇地域活性化総合戦略

千年の草原を駆け巡るホーストレッキングの確立。草原の維持・再生を目的とした観光利用サービス提供。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

①滞在プログラムの魅力向上・改善事業

②その他新たな滞在プログラム企画・造成促進事業

Page 24: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

23

3.観光圏整備事業の概要

(2) 主たる滞在促進地区における事業

阿蘇内牧温泉

1) マーケティング調査

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇くじゅう観光圏モニタリング調査

滞在促進地区におけるリピーター率、一人あたり平均宿泊数、宿泊施設の稼働率などを調査する。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

2) 宿泊サービスの改善・向上

阿蘇カルデラツアー催行の充実

新たなコンテンツ創出、宿との連携強化、おまけ特典の整備、+αチケットとの組合せなどを検討。

阿蘇温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

3) 宿泊施設の魅力向上

ウェルカム阿蘇くじゅう&滞在機能強化大作戦

アドバイザー派遣を行い、宿におけるおもてなし改善と新たな食の開発、宿コンシェルジュ機能確立。

阿蘇温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

4) 地区の景観の維持・向上

主たる滞在促進地区の空間形成

商店街の空間を利用したお休み処として「まちなかオープンカフェ」や、通りの雰囲気づくりの植栽。

内牧温泉街繁栄会

H25.4.~H30.3.

5) 滞在コンテンツの魅力向上

阿蘇くじゅう名物料理の研究・開発・宣伝

地域の特産品を活かした「食」の開発。提供の場は、朝、昼、夜に応じてコンテンツ化する。

阿蘇市商工会H25.4.~H30.3.

阿蘇カルデラツーリズム開発

内牧商店街を食べ歩きながら案内する「うちのまき案内人協会」など、既存ツーリズムの磨き上げ。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

6) アクセス整備

循環バス等カラーリング及び多言語化の推進

生活者も来訪者も共に分かりやすくカラーリングした公共交通車体へ、多言語化も含めて推進する。

阿蘇市H25.4.~H30.3.

7) 案内機能の強化

阿蘇くじゅう観光圏窓口機能の整備

情報機能の集積、国際化への対応、コンシェルジュ機能などを整理し、基本計画を策定後、運用する。

阿蘇市観光協会H25.4.~H30.3.

8) その他

Page 25: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

24

3.観光圏整備事業の概要

(3) 交流地区等における滞在・回遊促進事業

阿蘇火山交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇ジオパーク活動の推進

阿蘇ジオパークガイドの育成研修、ガイドマニュアルの整備、阿蘇ジオツアー装備品の確保など。

阿蘇ジオパーク推進協議会

H25.4.~H30.3.

阿蘇神社門前町交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇カルデラツーリズム開発

門前町商店街での「水基めぐり」を核とした空き店舗の利活用推進、案内機能の体制強化など。

㈱まちづくり阿蘇一の宮

H25.4.~H30.3.

健康づくりの郷プロジェクト

滞在型イベントとして「大阿蘇元気ウォーク」の開催、通年型ウォーキングコースの設定により定着化。

阿蘇市H25.4.~H30.3.

名水の里・手野交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇カルデラツーリズム開発

手野名水会による集落案内と点在する農家民宿との連携強化を図り、滞在型の展開にステップアップ。

手野名水会H25.4.~H30.3.

麓坊中交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇くじゅう観光圏窓口機能の整備

情報機能の集積、国際化への対応、コンシェルジュ機能などを整理し、基本計画を策定後、運用する。

阿蘇市観光協会H25.4.~H30.3.

ASO田園空間博物館活動

阿蘇市全体を屋根のない博物館にたとえたエコミューアジアム構想。地域資源を後世に伝える取組み。

NPO法人 ASO田園空間博物館

H25.4.~H30.3.

黒川温泉滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

黒川温泉滞在促進プロジェクト

黒川温泉での回遊性の向上や温泉地としての魅力向上に資するプロジェクトの実施。

黒川温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

Page 26: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

25

3.観光圏整備事業の概要

(3) 交流地区等における滞在・回遊促進事業

杖立温泉滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

杖立温泉滞在交流型推進事業

杖立温泉街の温泉資源や地形的な路地裏等を活用したプログラムを開発し、回遊性の向上を推進する。

杖立温泉観光旅館協同組合

H25.4.~H30.3.

宮原商店街交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

宮原商店街滞在交流型推進事業

ゆうステーションを拠点に、これまでの取組みを活かし、各コンテンツを連携した滞在機能強化の拡充。

小国ツーリズム協会

H25.4.~H30.3.

たじり交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

たじり集落滞在交流型推進事業

観光事業者及び農家等が連携して、来訪者の域内回遊性を高め、集落の滞在交流型観光への転換を目指す。

産山村H25.4.~H30.3.

高森商店街交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

高森商店街一帯における滞在交流の推進

「うろんころん阿蘇たかもり」を軸とした回遊性の向上、特産品・地域情報発信機能の充実と空間形成など。

高森町H25.4.~H30.3.

らくだ山麓交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

らくだ山麓一帯における滞在交流の推進

南阿蘇ビジターセンターを拠点とした体感型ツアーの造成、囲炉裏を活かした冬季観光プランの造成。

高森町H25.4.~H30.3.

中原交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

押戸石を軸とした滞在促進プロジェクト

押戸石案内人の育成及び周辺の宿泊施設とも連携した事業の実施。

NPO法人押戸石の丘

H25.4.~H30.3.

Page 27: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

26

3.観光圏整備事業の概要

萌の里交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

萌の里を拠点とした滞在交流の推進

観光シーズンでの交通渋滞解消のための多目的交通計画、周辺店舗や農家民宿との連携による滞在型推進。

西原村H25.4.~H30.3.

南阿蘇村温泉郷滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

南阿蘇温泉郷における滞在交流促進事業

観光客の地域での回遊性を高め、宿泊滞在期間等の増加を目的とした事業の検討及び実施。

南阿蘇村H25.4.~H30.3.

南阿蘇の湧水群を活かした回遊できる仕組みづくり推進

湧水群を活かした景観形成に向けた考え方の整理、観光客が地域で回遊できる仕組みづくりの構築。

南阿蘇村H25.4.~H30.3.

南阿蘇アウトドアフィールド展開

トレッキングルートの調査、インストラクター育成を踏まえ、国内有数のアウトドアフィールド展開。

南阿蘇村H25.4.~H30.3.

農村集落を活かした回遊できる仕組みづくり推進

農村集落散策、農業体験、農家民泊などのコンテンツを連携させ、滞在交流農村モデルプランの構築。

南阿蘇村H25.4.~H30.3.

そよ風パーク交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

長期滞在型施設“そよ風パーク”の魅力アップ展開

宿泊施設を取り入れた新しい道の駅として利用機能の充実を図り、長期滞在型の充実を目指す。

山都町H25.4.~H30.3.

馬見原商店街交流地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

馬見原商店街まちづくり推進計画

優しい環境整備への提案、観光案内機能の設置、商店街各店舗との連携、滞在交流型のまちづくり推進。

山都町H25.4.~H30.3.

(3) 交流地区等における滞在・回遊促進事業

Page 28: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

27

3.観光圏整備事業の概要

竹田城下町滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

岡城址&竹田城下町市民案内人育成事業

岡城址、竹田城下町の歴史・文化に触れることで、市民だれもが案内人となれるような取組みの推進。

竹田市H25.4.~H30.3.

長湯温泉滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

温泉療養保健システムによる竹田式湯治のススメ

温泉療養保健システム(保健給付)を基軸に特徴ある温泉と健康をテーマとした竹田式湯治の構築。

竹田市H25.4.~H30.3.

久住高原滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

久住高原風のたび事業エコウオーク・高原にあるマラソン周遊コースを利用したプログラムづくりを行い健康増進を図る。

NPO法人竹田市観光ツーリズム協会

H25.4.~H30.3.

高千穂郷滞在促進地区

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

神々の足跡をたどる建国の道の整備

観光資源の調査と周遊環境の整備行い、案内機能の充実を図り、周辺住民等と連携した滞在化を推進。

一般社団法人高千穂町観光協会

H25.4.~H30.3.

(3) 交流地区等における滞在・回遊促進事業

Page 29: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

28

3.観光圏整備事業の概要

(4) 住民に対する意識啓発等事業

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

ウェルカム阿蘇くじゅう&滞在機能強化大作戦

滞在促進地区及び交流地区で、旅の相談窓口となる地域コンシェルジュの育成研修と観光圏セミナー開催。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

阿蘇ジオパーク活動の推進

阿蘇地域の成り立ちを学ぶ場として、「ジオパークを語ろう」を定期的に開催。地域住民からの提案や情報収集も兼ねた研究蓄積としても活用。

阿蘇ジオパーク推進協議会

H25.4.~H30.3.

竹田城下町エコミュージアム構想

「内に豊か」「外に名高く」を目標に安定したコンテンツを提供する、質の高い活動の仕組みづくり

NPO法人 竹田市観光ツーリズム協会

H25.4.~H30.3.

Page 30: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

29

3.観光圏整備事業の概要

(5) その他事業

個別事業名 事業概要 実施主体 実施時期

阿蘇温泉郷イメージ創出

閑散期である冬季に、阿蘇くじゅう観光圏に点在する「温泉」資源の魅力に焦点をあてたイベント開催。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

阿蘇パス共通乗車券の設定

全日空と九州産交バスの共同により、開発された「あそまる」切符の利用拡大と、JR利用の検討。

財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター

H25.4.~H30.3.

Page 31: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

30

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

4.協議会に関する資料等

Page 32: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

31

4.協議会に関する資料等

(1) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議規約

(名 称)

第1条 本会は、阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議(以下「デザイン会議」という。)と

称する。

(目 的)

第2条 デザイン会議は、熊本・大分の県境に広がる「阿蘇くじゅう国立公園」に宮崎県

西臼杵郡高千穂町を加えた、地形及び歴史的に共通の特性をもつ広大なエリアにおいて、

公共交通機関を利用した広域連携という仕組みづくりを提唱しながら、地域の観光と文

化の振興に係る各種事業を計画実施することによって、地域を担う人材の育成とその

ネット・ワーク化を図り、もって地域の発展に寄与することを目的とする。

(事 業)

第3条 デザイン会議は、前条の目的を達成するため、次に掲げる事業を行う。

1)地域振興事業

2)観光振興事業

3)情報発信事業

4)環境・景観保全事業

5)その他デザイン会議の目的を達成するために必要な事業

(構 成)

第4条 デザイン会議は、別表に掲げる職にある者(以下「委員」という。)をもって構

成する。

2 デザイン会議に次の役員を置く。

1)議 長 1名

2)副議長 1名

3)監 事 2名

3 役員は、委員の互選によりこれを定める。

4 役員の任期は2年とし、再任を妨げない。但し、補欠により再任された役員の任期は、

前任者の残任期間とする。

(役員の任務)

第5条 議長は、デザイン会議を代表し、その会務を総括する。

2 副議長は、議長を補佐し、議長に事故あるときはその職務を代行する。

3 監事は、デザイン会議の事務及び会計を監査する。

4 デザイン会議は、議長が必要に応じて主宰し、これを召集する。

5 議長は、必要に応じて委員以外の者をデザイン会議に出席させることができる。

Page 33: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

32

4.協議会に関する資料等

(ワーキング会議)

第6条 デザイン会議は、阿蘇くじゅう高千穂の地域連携に係る事業を具体的に推進して

いくため、ワーキング会議を置く。

2 ワーキング会議は、委員が指定した者をもって充てる。

(意見の聴取)

第7条 デザイン会議は、必要に応じて専門家や関係者等から意見を求めることができる。

(協議結果の取り扱い)

第8条 デザイン会議において協議が調った事項については、デザイン会議の委員はその

協議の結果を尊重しなければならない。

(事務局)

第9条 デザイン会議の事務を処理するため、財団法人阿蘇地域振興デザインセンター内

(熊本県阿蘇市一の宮町宮地2402番地)に事務局を置く。

(経 費)

第10条 デザイン会議の経費は、補助金、負担金、寄付金及びその他の収入をもって充

てる。

(予算及び決算)

第11条 デザイン会議の収支予算は、デザイン会議の議決により定め、収支決算は、監

事の監査を経て、承認を得なければならない。

(事業年度)

第12条 デザイン会議の事業年度は、毎年4月1日に始まり、翌年の3月31日に終わ

るものとする。但し、初年度については、本規約が施行された日から始まる。

(その他)

第13条 本規約に定めるもののほか、デザイン会議の運営に関し必要な事項については、

議長が別に定める。

附 則

1 この規約は、平成18年7月24日から施行する。

2 平成20年8月18日一部改正。

3 平成21年1月15日一部改正。

4 平成22年2月16日一部改正。

5 平成23年6月13日一部改正。

(1) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議規約

Page 34: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

33

4.協議会に関する資料等

(2) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議委員名簿 (第4条第1項関係)

番号 所 属 名 役職名 氏 名 備 考

1 大分県企画振興部 観光・地域振興局 局 長 藤澤 俊典

2 大分県豊肥振興局 地域振興部 部 長 坂本 茂

3 熊本県企画振興部 地域・文化振興局 地域振興課 課 長 津森 洋介

4 熊本県商工観光労働部 観光経済交流局 局 長 松岡 岩夫

5 熊本県阿蘇地域振興局 総務振興課 課 長 坂本 弘一

6 NPO法人竹田市観光ツーリズム協会 会 長 首藤 文彦

7 竹田市 商工観光課 課 長 林 寿徳

8 財団法人阿蘇地域振興デザインセンター 事務局長 國谷 恵太

9 福岡市港湾局 理 事 井上 慶司

10 黒川温泉観光旅館協同組合 代表理事 穴井 信介

11 杖立温泉観光旅館協同組合 代表理事 渡邉 誠次

12 株式会社JTB九州 熊本支店 支 店 長 熊野 潤一

13 九州旅客鉄道株式会社 営業部販売一課 課 長 渡辺 太志

14 南阿蘇鉄道株式会社 専 務 津留 恒誉

15 阿蘇市観光協会 会 長 稲吉 淳一

16 南小国町観光協会 会 長 小林 茂喜

17 小国ツーリズム協会 会 長 宮崎 暢俊

18 産山村観光協会 会 長 井 博明

19 高森町観光協会 会 長 堀 健祐

20 南阿蘇村観光協会 会 長 武富 孝道

21 阿蘇市経済部 商工観光課 課 長 吉良 玲二

22 宮崎県商工観光労働部 観光推進局 観光推進課 課 長 向畑 公俊

23 宮崎県西臼杵支庁 総括次長 青出木 和也

24 一般社団法人高千穂町観光協会 会 長 佐藤 哲章

25 高千穂町旅館業組合 組 合 長 甲斐 正樹

26 高千穂町 企画観光課 課 長 石渕 敦司

27 産交バス株式会社 阿蘇営業部 部 長 上野 弘揮

Page 35: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

34

4.協議会に関する資料等

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

構 成 員 会 員 備 考

財団法人阿蘇地域振興デザインセンター

熊本県

補助対象事業者

阿蘇市

南小国町

小国町

産山村

高森町

南阿蘇村

西原村

山都町

阿蘇市観光協会※認定観光案内所

JR九州熊本支社 共通乗車船券特例

阿蘇エースタクシー

阿蘇プラザホテル 旅行業法特例

阿蘇ホテル 旅行業法特例

内牧荘 旅行業法特例

内牧タクシー

五岳ホテル 旅行業法特例

山王閣 旅行業法特例

親和苑 旅行業法特例

スタートラベル

蘇山郷 旅行業法特例

大観荘 旅行業法特例

ほこすぎ荘 旅行業法特例

ホテル角萬 旅行業法特例

民宿阿蘇の湯 旅行業法特例

民宿入船 旅行業法特例

民宿大阿蘇 旅行業法特例

旅館金時 旅行業法特例

旅館泰山荘 旅行業法特例

りんどうタクシー

湯巡追荘 旅行業法特例

阿蘇の司ビラパークホテル 旅行業法特例

阿蘇いこいの村 旅行業法特例

御宿小笠原 旅行業法特例

阿蘇白雲山荘 旅行業法特例

民宿あそ兵衛 旅行業法特例

阿蘇リゾートグランヴィリオホテル 旅行業法特例

Page 36: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

35

4.協議会に関する資料等

構 成 員 会 員 備 考

高森町観光協会

南阿蘇鉄道㈱ 共通乗車船券特例

阿蘇観光タクシー

くさむら幸福タクシー

㈱九州産交バス 共通乗車船券特例

一般社団法人みなみあそ村観光協会

地獄温泉清風荘 旅行業法特例

垂玉温泉山口旅館 旅行業法特例

南阿蘇村温泉旅館組合

アーデンホテル阿蘇 旅行業法特例

荒牧旅館 旅行業法特例

旅館朝陽 旅行業法特例

清風荘 旅行業法特例

竹の倉山荘 旅行業法特例

ホテル夢しずく・別邸蘇庵 旅行業法特例

山口旅館 旅行業法特例

癒しの里 旅行業法特例

南小国町観光協会

彩の庄 旅行業法特例

四季の里はなむら 旅行業法特例

草太郎庵 旅行業法特例

山しのぶ 旅行業法特例

離れ宿山咲 旅行業法特例

お宿花心 旅行業法特例

民宿のんびり荘 旅行業法特例

民宿夢の湯 旅行業法特例

悠々ひぐらし 旅行業法特例

民宿ふるさと 旅行業法特例

民宿きらく 旅行業法特例

民宿萬屋 旅行業法特例

旅館藤もと 旅行業法特例

華匠庵 旅行業法特例

山荘竹ふえ 旅行業法特例

大朗館 旅行業法特例

旅館湯の迫 旅行業法特例

旅館流憩園 旅行業法特例

お宿華坊 旅行業法特例

静泉荘 旅行業法特例

おおぎ荘 旅行業法特例

小国ツーリズム協会

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

Page 37: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

36

4.協議会に関する資料等

構 成 員 会 員 備 考

産山村観光協会

NPO法人竹田市観光ツーリズム協会※認定観光案内所

法華院温泉山荘 旅行業法特例

久住高原荘 旅行業法特例

くじゅうヒルズホテル 旅行業法特例

㈱レゾネイト 旅行業法特例

民宿久住 旅行業法特例

赤川荘 旅行業法特例

民宿くじら 旅行業法特例

ペンションきのこⅡ世号 旅行業法特例

上野屋 旅行業法特例

かどやRe 旅行業法特例

かじか庵 旅行業法特例

宿坊翡翠之庄 旅行業法特例

旅館紅葉館 旅行業法特例

大丸旅館 旅行業法特例

旅館中村屋 旅行業法特例

旅館豊泉荘 旅行業法特例

丸長旅館 旅行業法特例

山の湯かずよ 旅行業法特例

御宿友喜美荘 旅行業法特例

国民宿舎直入荘 旅行業法特例

水神之森 旅行業法特例

竹田合同タクシー㈱

国際観光タクシー

竹田交通㈱ 共通乗車船券特例

中央タクシー㈱

JR九州大分支社

久住高原ガンジー牧場

くじゅう花公園

久住観光タクシー㈲

長湯タクシー

直入観光タクシー

竹田商工会議所

九州アルプス商工会

久住高原コテージ 旅行業法特例

オーベルジュ・コヤマ 旅行業法特例

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

Page 38: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

37

4.協議会に関する資料等

構 成 員 会 員 備 考

NPO法人竹田市観光ツーリズム協会

天風庵 旅行業法特例

BBC長湯 旅行業法特例

黒川温泉観光旅館協同組合

三愛高原ホテル 旅行業法特例

湯峡の響き優彩 旅行業法特例

樹やしき 旅行業法特例

旅館山みず木 旅行業法特例

旅館奥の湯 旅行業法特例

旅館にしむら 旅行業法特例

瀬の本館夢龍胆 旅行業法特例

旅館わかば 旅行業法特例

いこい旅館 旅行業法特例

御客屋旅館 旅行業法特例

ふじ屋旅館 旅行業法特例

旅館やまの湯 旅行業法特例

山の宿新明館 旅行業法特例

御宿玄河 旅行業法特例

黒川荘温もりの宿 旅行業法特例

旅館湯本荘 旅行業法特例

やまびこ旅館 旅行業法特例

ふもと旅館 旅行業法特例

南城苑 旅行業法特例

旅館美里 旅行業法特例

山河旅館 旅行業法特例

帆山亭 旅行業法特例

旅館壱乃井 旅行業法特例

お宿のし湯 旅行業法特例

里の湯和らく 旅行業法特例

お宿野の花 旅行業法特例

旅館こうの湯 旅行業法特例

花泊り 旅行業法特例

杖立温泉観光旅館協同組合

旅館泉屋 旅行業法特例

旅館いとう 旅行業法特例

かねいし旅館 旅行業法特例

くきた別館 旅行業法特例

米屋別荘 旅行業法特例

旅館新ひたや 旅行業法特例

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

Page 39: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

38

4.協議会に関する資料等

構 成 員 会 員 備 考

杖立温泉観光旅館協同組合

ホテル大自然 旅行業法特例

旅館長栄荘 旅行業法特例

葉隠館 旅行業法特例

旅館白水荘 旅行業法特例

杖立観光ホテルひぜんや 旅行業法特例

旅館久野屋 旅行業法特例

日田屋旅館 旅行業法特例

ふくみ山荘 旅行業法特例

丸正旅館 旅行業法特例

旅館むらせ 旅行業法特例

旅館やまがや 旅行業法特例

よろづや旅館 旅行業法特例

旅館わかのや 旅行業法特例

一般社団法人高千穂町観光協会

延陵観光㈲

高千穂地区農業協同組合

高千穂町商工会

㈱高千穂交通

ひなげし福祉タクシー

宮交タクシー㈱

宮崎交通㈱ 共通乗車船券特例

高千穂町旅館業組合

旅情苑 やまざと 旅行業法特例

ホテル 神州 旅行業法特例

今国旅館 旅行業法特例

旅館 千寿 旅行業法特例

杜の宿 ホテル四季見 旅行業法特例

田舎料理旅館 大和屋 旅行業法特例

山の宿 高田屋 旅行業法特例

旅館 神仙 旅行業法特例

民芸旅館 かみの家 旅行業法特例

旅館 末広 旅行業法特例

ホテル 高千穂 旅行業法特例

花旅館 岩戸屋 旅行業法特例

雲海の宿 千木 旅行業法特例

かなや ビジネスホテル 旅行業法特例

千穂 旅行業法特例

御宿 おがたま 旅行業法特例

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

Page 40: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

39

4.協議会に関する資料等

(3) 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の構成員等概要

構 成 員 会 員 備 考

高千穂町旅館業組合

神の里 旅行業法特例

唄里のやど かりぼし 旅行業法特例

国見ヶ丘 旅行業法特例

さぎり 旅行業法特例

暖心 旅行業法特例

高千穂ユースホステル 旅行業法特例

春芽 旅行業法特例

神楽の館 旅行業法特例

株式会社JTB九州

九州旅客鉄道株式会社 共通乗車船券特例

南阿蘇鉄道株式会社 共通乗車船券特例

Page 41: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

40

阿蘇くじゅう観光圏整備計画

5.その他市町村又は都道府県が

必要と認める事項

Page 42: 阿蘇くじゅう観光圏整備計画 - Taketa · 2016. 2. 25. · 0 日本を代表する世界レベルの滞在交流型観光地を目指して 阿蘇くじゅう観光圏整備計画

41

5.その他市町村又は都道府県が必要と認める事項

その他市町村又は都道府県が必要と認める事項

1.世界ジオパークネットワーク加盟認定に向けた取組み【阿蘇ジオパーク推進協議会】

(H21~ )

ジオ(地球、大地)を科学的に観察して、特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産が数多く点在する

地域、大地の公園をジオパークという。阿蘇は、「阿蘇火山の大地の成り立ち、そして、この大地と人間生

活との関わりに対する理解を深めること」をテーマに、世界ジオパークネットワーク加盟認定を目指す。

2.世界文化遺産登録に向けた取組み【熊本県・阿蘇地域7市町村】

(H19~ )

阿蘇は、自然と人々との共生の姿を現す世界的にも類を見ない貴重な財産であることから、「阿蘇・火山と

の共生とその文化的景観」をテーマに、世界文化遺産の登録に向け、学術的調査・研究や文化財の指定、保

存管理計画の策定、包括的な景観保全に取り組む。

3.世界農業遺産登録に向けた取組み【熊本県・阿蘇地域7市町村】

(H24~ )

国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)は、世代に継承すべき重要な農業(林業、水

産業を含む)や生物多様性、農業景観を有する地域(サイト)をシステムとして認定するものであり、阿蘇

は「火山と共生する農業とくらし」をテーマに、伝統的な農業や文化風習の保全に取り組む。

4.無形文化遺産登録に向けた取り組み【高千穂町】

(H23~ )

阿蘇外輪部に位置する高千穂には、夜神楽という伝統的な祭りがある。この祭りは、国の重要無形文化財に

指定されており、観光資源としても多くの観光客に楽しんで頂いている。この「高千穂の夜神楽」をユネス

コの無形文化遺産「代表一覧表」に記載して頂くための対策活動を行う。この活動により世界中の方々に対

して情報発信するとともに、古事記編纂1300年の記念行事を行い普及啓発に努める。また、後継者育成活動

に伴う支援助成事業を行う。

5.阿蘇くまもと空港国際線振興協議会【熊本県】

(S58~ )

本協議会は、阿蘇くまもと空港に現に就航している国際線の振興を促進するとともに、新規国際線の導入対

策を図ることを目的とした事業を推進する組織として、熊本県、関係市町村、経済団体等により構成。重点

目標は、熊本~ソウル線の週5便化の早期実現と、台湾、中国、香港等との新規路線開設に向けた環境整備。

6.阿蘇・熊本・天草観光推進協議会【阿蘇市・熊本市・天草市】

(H18~ )

本協議会は、九州新幹線の全線開業を見据え、阿蘇・熊本・天草地域を観光ルートとして整備するため、連

携協調して観光資源の開発及び交通基盤の整備促進を図り、国内外からの誘客活動を促進することを目的と

した民間と行政による組織。

7.阿蘇くじゅう観光圏における社会資本整備等に関する連絡会議【阿蘇くじゅう観光圏】

(H24~ )

阿蘇くじゅう観光圏整備計画に関連した必要な社会資本整備を円滑かつ適切に行う観点から、観光圏の整備

による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律第5条に規定する協議会の構成員等と社会資本整備を行

う行政担当部局等が意見交換、連絡調整を行うことを目的に組織。