保護者の皆様へnk-hongo-e.la.coocan.jp/keyakitokubetugou11.pdf · 2020. 12. 21. · 1...
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保護者の皆様へ12 月後半となり、冬らしく、寒さが厳しくなってきました。
マスクの着用、手洗いなどの感染症防止対策をとるとともに、引き続き、健康を保つために、
生活を整えることが大切となります。
この冬は、例年よりも、家の中で過ごすことが長くなるご家庭が多いかもしれません。お子さんのゲー
ムとの付き合い方や、お手伝いの仕方について悩んでいるとの、保護者の方からの声がありました。
本号では、生活を整えるための方法、ゲームとの付き合い方、お手伝いに関する手だてをご紹介します。
(1)睡眠、運動、食事感染症を予防するにあたり、免疫力を高めていくことも大事になります。そのために、引き続き、子ど
もたちの「十分な睡眠」、「適度な運動」、「バランスの取れた食事」について、ご協力をお願いします。
(文部科学省「保護者の皆様へ 新型コロナウイルス感染症対策~「新しい生活様式」を踏まえた家庭での
取組~」より引用。)
睡眠、運動については、これまでの特別号の資料をお読みいただければ幸いです。
食事に関する支援についてです。
子供たちの中には、空腹または満腹の感覚をつかみづらかったり、
のどの渇きを感じづらかったりする場合があります。
また、好きなことに集中し、食事のタイミングを逃してしまうことが
あるかもしれません。
そのような場合には、ご家庭で決めた時間に、食事や飲み物をとるといった約束をすることが、
手だてのひとつとなります。
令和2年12月18日
中野区立中野本郷小学校
学校長 柳 沢 晶 子
第1ブロック特別支援教室
〈参考資料①〉
お子さんに向けた資料としては、これまでの特別号が参考になります。
特別号は、中野本郷小学校のサイトの中のけやきルームのページに掲載しております。
【生活リズムを保つには】 第 1号
【十分な睡眠のために】 第9号
【適度な運動のために】 第2号、第5号
〈参考資料②〉
お子さんの中には、冬になり、乾燥して、手がガサガサになったり、切れたりして悩んでいる
場合があるかもしれません。そうならないようにするために、手をよく拭くこと、
必要に応じてクリームを塗ることが大事になります。
手荒れへのケアに関するお子さんに向けた資料としては、
ヨコハマプロジェクト「おうちのくらしのーと」(No.43)が参考になります。
(本サイトは、文部科学省のホームページでも紹介されています。)
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(2)ゲームとの付き合い方保護者の方からお伺いすると、休校期間中、オンラインゲームをやった小学生も少なくなかったようで
す。長時間オンラインゲームに熱中することで、なかなかゲームをやめられなくなり生活リズムが崩れた
り、また、仲間どうしのトラブルが起きたりして、お子さんが困ってしまう場合が考えられます。また、
課金について悩まれているご家庭があるかもしれません。
オンラインゲームをはじめとした、インターネット利用については、お子さんがインターネットと付き
合う力を養っていくために、ご家庭でのルールをどのようにつくり、どのように守っていくかが大事とな
ります。
文部科学省では、保護者の方に向けて、インターネット利用との付き合い方についてのリーフレットを
作成しています。一部、紹介します。
[ルール作りのポイント]
決めたルールを守れないということはないでしょうか。
ルールは大人が一方的に決めるものではなく、子供と一緒に作ることが大切です。
ポイント① 「ルールがトラブルから自分を守ってくれる」ことをきちんと伝える。
ポイント② お互いに納得できるよう、話し合って作る。
ポイント③ 子供が守れるルールを作る。
ポイント④ 具体的なルールを作る。
ポイント⑤ 守れなかったらどうするか決めておく。
ポイント⑥ トラブルがあったら保護者に相談するように決めておく。
(文部科学省委託事業情報モラル教育推進事業保護者用啓発教材
「話し合っていますか? 家庭のルール
~安全で安心なインターネット利用のために」より引用。)
お子さんがどのようなゲームをしているかを把握し、その上で、お子さんが守れるルールを、具体的に
分かりやすく作ることを、行っていただけますよう、お願いします。
ルールを守れるようになる手だてとして、ルールを紙に表すなどして視覚的に提示すること、また、
タイマーを自分で設定させることも有効です。
ゲームの長時間化を解消するために
長時間ゲームをやってしまう子どもたちの中には、
不安な気持ち、落ち着かない気分から逃れたいがために
ゲームをやっている場合も考えられます。
ゲームの長時間化の解消には、
お子さんがゲーム以外の楽しみを見いだし、
ゲーム以外にも夢中になれる時間がもてるようになることが、手だてのひとつとなります。
また、お子さんがゲームなどでトラブルが起きたときに、解決しやすくなるように、お子さんと
相談できる関係をつくっておくことが大切です。日頃から、お子さんの興味関心のあることなど、
何気ない会話を重ねていくことで、信頼関係ができ、お子さんが相談しやすくなります。
〈参考資料〉
お子さんと保護者の方に向けた動画資料としては、以下が参考になります。
文部科学省YouTubeチャンネル
「教材①ゲームに夢中になると・・・」(9分41秒)
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[ツールのご紹介]
子供たちに人気の遊びにカードゲームやボードゲームがあります。
けやきルームでは、これまで指導の中で、目的に応じて、トランプの「スピード」というゲームや、
カードゲームに取り組むことがありました。
子供たちは、ルールに慣れるまでの間は、カードを置く位置が決まっていたり、
絵札の数字が何であるかなどが明記されていたりすると、格段に取り組みやすくなります。
そこで、活動中に、以下のゲーム盤を用いています。
中野本郷小学校のホームページのけやきルームのページにゲーム盤(A4サイズ)を掲載していま
す。参考にしてください。(遊んだ後は、手洗いをお願いします。)
ゲーム盤①
ゲーム盤② ゲーム盤③
ゲーム盤①は、さまざまなカードゲームで
用いることができます。
盤を使用することで、山札を置く場所と、
場の札を捨てる場所を明確になります。
また、順番が分かりやすくなるように、
時計回りの印を入れています。
保護者の方の中には、昨年の冬に
実際に、この盤を使って良かったとの声が
ありました。
ゲーム盤②と③は、トランプのスピードゲームの際に使っています。
スピードは、遊びながらとっさに判断する力も養えます。
盤②は、各自が最初にカードを置くときの位置を示しています。
また、盤の右上に、「A→1」「J→11」などが分かるように記しています。
盤③は、中央にカードを出すときに、各自のカードの置く位置を示して
います。
紙は、ずれやすいので、テープなどで固定するとやりやすいです。
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(3)お手伝いのすすめ新しい年を迎えるにあたり、ぜひお子さんがお手伝いに取り組めたらと考えます。
お子さんがお手伝いをやり通すことで、ご家族がお子さんに「ありがとう」を伝えられます。それがお子さんの
自信につながります。余裕がございましたら、お子さんにお手伝いを頼んでいただきたく思います。
【お手伝いをすすめていくときのポイント】
①子どもにとって、お手伝いはやりがいを感じ、楽しい場合が多いが、丁寧にやらないと、けがをしたり、大切なも
のを壊したりしてしまうことがある。そのために、お手伝いの前に、安全面について約束をすると良い。
②簡単なもの(2,3 分で済む)から始めるのが良い。達成感と自信がもちやすくなる。
③お子さんに手指を器用に使えるようになってほしいと考えている場合には、力を高めるために、
片手ではなく、両手を同時に使うお手伝いに取り組むと、さらに良い。
(たとえば、 荷物運びの時に段ボールなどを両手で持つ、 ぞうきんがけを両手でする、
ぞうきんをしぼるなど。)
【お手伝いリスト】参考にしてみてください。
上記のリストは、辰巳渚作 すみもとななみ絵『おてつだいの絵本』金の星社を参考に作成しました。
本書には、さまざまなお手伝いのやり方が図解されていて、参考になります。
掃除と片付け ・雑巾を使う。 ・窓を拭く。
・みんなの場所を片付ける。 ・自分の場所を片付ける。
・玄関を掃く。 ・お風呂掃除をする。
・荷物運びを手伝う。 など。
洗濯と収納 ・洗濯物を干す。 ・洗濯物をたたむ。
・洗濯物をしまう。 など
食事 ・米を研ぐ。 ・ご飯をよそう。
・野菜の皮をむく。野菜を切る。
・料理を運ぶ。並べる。 ・食べ終わった食器をシンクに運ぶ。洗う。
・食器を拭く。しまう。 など。
生活 ・靴をそろえる。
・トイレットペーパー、電池、シャンプー等を交換・補充する。
・生き物や花の世話をする。 など。