富山市へのＬＲＴ体験見学会

報告書

昭 和 地 区

平成３０年１０月１７日 実施

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◎見学会の概要

⑴日 程 平成３０年１０月１７日（水曜日）

⑵人 数 １１名

⑶見学テーマ

宇都宮市が目指す「ネットワーク型コンパクトシティ」の

まちづくりに欠かすことのできない「公共交通ネットワーク」

の基軸となるＬＲＴ（次世代型路面電車システム）事業につい

て、実際にＬＲＴ車両の乗り・降りの体験などを通じて、参加

者の理解を深めてもらう。

ＬＲＴ先進都市である富山市が進めるコンパクトシティの一

環として、富山市内環状線による街なか広場へのアクセス性や、

ＬＲＴと鉄道駅やバス停留所、駐車場などの乗り継ぎ施設や連

携の様⼦を見学し、体験で得た気づきや感じたことを、これか

らの地区のまちづくりに活かしてもらう。

⑷行 程

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◎見学の様子（写真）

▲ 富山駅前交通広場 信号と音声で軌道を安全に横断することが

できます。車いすの方の利用も見られました。

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▲ 市内電車環状線（セントラム） 停留場は富山駅構内に乗り入

れており，ほかの交通機関との乗り継ぎもスムーズです。

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▲ セントラム車内 フラットな車内と大きな窓が特徴

▲ まちなかの賑わい拠点グランドプラザを見学

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▲ 富山駅 路面電車の南北接続工事が進んでいます。

▲ 富山ライトレール（ポートラム）富山駅北停留場 多くの学生

の利用が見られました。

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▲ ポートラム車内 セントラムとほぼ同じ作りですが，イメージ

カラーをあしらったシート等デザインに違いが見られます。

▲ 岩瀬浜停留場 ＬＲＴの運行に合わせてバスが到着。同じ乗り

場から乗り継ぐことができます。

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▲ 岩瀬浜停留場 停留場の壁面にはかつてこの地で栄えた，北前

船のデザインが施されています。

▲ 公共交通インフォメーションセンター ＬＲＴが走るジオラマ

を見学。

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◎参加者の発見・感想 （テーマ１）

ＬＲＴを実際に体験してきたからこそ伝えたいＬＲＴの魅力について

※参加者の平均点を記載

⑴車両の乗り降り

難しい

優しい

⑵車内の乗り心地

悪い

良い

⑶車窓の大きさ等（車内の視点）

悪い

良い

⑷車両デザイン

格好悪い

格好良い

⑸運行間隔（待ち時間）

時刻表が必要 気にならない

⑹電車接近などの案内情報

役立たない

役立つ

⑺交通ＩＣカードによる支払い

不便

便利

4.8

4.6

4.7

4.5

4.1

4.0

4.8

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⑻歩行者や自転車への安全対策

配慮されて

いない

配慮されて

いる

⑼バスや自転車などとの乗り継ぎ

不便

便利

⑽その他（自由記載）

・ 一日乗車体験をして宇都宮にも早く実現出来る様に願うと共に中心街の日

人々ばかりでなく地方の人々にも恩恵がある様にして欲しい。

・ 車を利用しなくても公共機関でカバーしようとしている。

・ 緑の多い市街の印象，山は見えなかったが天気がよいとすごいパノラマだ

と思う。

・ ④の表示は未経験なので推定です。私見では良いと思う。

4.6

4.4

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（テーマ２）

富山市内環状線や富山ライトレールを体験して、芳賀・宇都宮のＬＲＴ整備

や運営に反映したい点

・ とても静かで乗り降りも楽で良いです。

・ ＬＲＴの運行も環状線的な円型路線なので利用客増につながる。

・ ライトレールや電車とバスの路線のすみ分けが出来ている。

・ 幹線を補充するフィーダー端末と主要停車場周辺地域間に係る土地利用上

（農地法，農抜地域整備法，森林保等）森との調整が大切。各種 5地域区分

の法令上との調整に留意しての執行・調整が幹要。

・ 経済を節介に安易な妥協はせずにしっかりとした事業をしてほしい。

・ 停留場の屋根，もう少し幅広くして。スロープが若干急（？）車いすで OK

でたのか。

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（テーマ３）

今回訪れた場所で特に強い印象を受けたところとその理由

※ 人数は複数回答を含みます。

○富山市公共交通まちづくりインフォメーションセンター・・・４人

【特徴】富山ライトレールに関する情報発信施設

【理由】

・ 全ての項目に丸をつけたいが，宇都宮にも公共交通まちづくりインフォ

メーションセンターがあると老若男女にも大きなＰＲになると思うの

で設置してはどうか？

・ 広く市民に理解を得るには視覚に訴える必要がある。

・ 大勢の人に具体的に説明する時に資料として。

・ 幹線交通網の設置と端末交通網の同時開発がその投資効果を高める上で

極めて幹要。

・ 関係機関，関係法担当部局との累密かつ慎重な調整を。

○富山駅前停留場（富山市内環状線）・・・３人

【特徴】歩行者や自転車への安全対策、ＪＲ駅との連携

【理由】

・ ＬＲＴとライト，レール，バス，自家用車，歩行者の総てが融合して機

能している。

○岩瀬浜停留場（富山ライトレール）・・・２人

【特徴】フィーダーバスとの乗り継ぎ施設

【理由】

・ 重要な停留場には小さな駅ターミナルがあれば非常によい乗り継ぎ施設

になるのでは？

○グランドプラザ前停留場・・・１人

【特徴】まちなか賑わい拠点「グランドプラザ」との連携

【理由】

・ 街に人を集める工夫がある。

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（テーマ４）

今回の体験見学会を通じて感じた感想や見つけた発見

・ ライトレールを活用して新しい街づくりに生かしている。コンパクトシティの実

現化を図っている。当市に施してもネットワークコンパクトシティの推進にＬＲＴ

は欠かせない・

・ 元国鉄の廃線を利用したＬＲＴで住民の方が大変な利便性を受けている，大英断

だったと思う。

・ 体験見学会は大変役に立ちました。願わくばこれからＬＲＴを利用する若者に体

験させてほしい。又利用するであろう工場会社の経営者，学生にも！！

・ 現役退いており，そこまでの意識を持って対応する気力はそこまではムリ。ご理

解を。担当者の取り組みに期待いたします。

・ ＬＲＴを中心とした都市再開発等見習うべき点が多い。

・ フィダーバスとの乗り継ぎ自転車駐輪場等，利用者の立場で整備されている。

・ 道路が整然として，施設も適当に分散して住みよく考えている。

・ 駅前も広くきれいである。

・ 確かにすごい！でも宇都宮に出来るのか不安！市民の一になる心が必要。

・ いろいろ勉強になった。

・ 停留所には屋根がついたらデマンドバスからがすぐ出発できるような場所にして

おけば，わざわざ車の駐車場は必要ないのでは。

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◎ＬＲＴ体験見学会に参加して（まとめ）

LRT 見学会の出発は午前９時。富山到着は１１時３０分。富山市ってこん

なに近かった？新幹線のおかげですね。

昼食後，早速見学に入りました。駅前の広場はヨーロッパの中位的都市風で

「LRT」が行き交う風景はコンパクトな近代都市を感じるものでした。このよ

うなきれいな建物群は「LRT」の開発により街づくりが再開発されたものと思

われる。既存路線を活用した LRT の力が街づくり，近代化に役立っていると

実感。同乗している地元の方の感想を伺うと LRT の快適性と利便性に喜んで

いた。そうこうしている内に市内環状線も終り出発点に帰着し富山駅内の停留

場に停車した。

富山駅内の停留場は乗り降りも便利で良く整備されている。現在南地区と北

地区を貫通させる作業をしていて今後のさらなる利便性が期待される。当市は

ＪＲ駅舎の都合上それが出来ないのが残念である。別方法で計画しているので

期待している。

午後の部は北部地区の見学となった。北部地区駅前も近代的建物群が立ち並

び，まちづくりインフォメーションセンターのジオラマ見学も行い近未来の街

の姿が LRT を基軸とする構想が理解できた。

北部地区は後発の地区と思われますが住宅群が多いようです。こちらの LRT

路線は旧国鉄の廃線を活用しようと第三セクターを組織して再開発したよう

です。

同乗の地元の方の話では，「旧 JR 時代は本数が少なくとても不便であった。

今は 15 分間隔くらいで動き月 7,000 円の定期券で利用している。各駅には無

料の自転車が配置されている」とのこと。

確かに市民の足を確保できるシステムを考えているのでコンパクトシティ

編成を目指す上では良い事と思う。この路線の途中には競輪場もあるので若い

人達も少なかったと想像できる。そして 25 分間乗ると「岩瀬浜」終点である。

そこの停留場は大型バスの停車場と共通になっていてバス路線に乗り継ぎ自

宅に向かう方式である。当市の LRT にも大変参考になる。

今頃は北の富山市の寒さも増している頃でしょう。大変良い季節に見学させ

て頂きました。富山市から考えれば当市はかなり恵まれていると思う。富山市

と当市では LRT 路線建設では条件が大きく違うと思います。しかし後発であ

るが故のメリットはある筈です。先進地位の実力を参考にして，当市コンパク

トシティ完成の日を楽しみにしています。企画に案内いただきましたご関係者

の皆様に感謝申し上げます。