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呑川レポート
2014.4.10
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呑川レポート 2014-4 呑川さくらの魅力
さて、桜関連の行事も一段落となりました。
大田観光協会主催の「さくらウォーク」は、4コースの内
「洗足池・呑川環境学習コース」が 3/29 に開催されました。
ここは、大岡山の東工大・・・初めて構内に入られた方がほとんどで、
まだ7分咲き程度でしたが、そのあでやかさに感嘆していました。
4/5 には、「呑川の会」の恒例「春の都市河川ウォーク」・・・
今年は「白子川」散策です。
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「白子川」は都市河川ながら、きれいな清水が流れ、河床も
自然河川風に作られ、セリなどの水草も生えています。
この桜並木は、まだ枝がしだれていなく、凜として咲いていて、幼木を植えた新並木であることが判ります。
「白子川」には老木の桜も多かったのですが、こんな風に新しい桜並木もあちこちで見ることが出来ました。
-----(1)あでやかな呑川桜の風景----------------------------
さて、「呑川」の桜ですが、先週、菊池さんが主要な桜並木の
写真を、このメールリストを利用して配信してくださいました。
とてもきれいで、これを見て「呑川」に足を運ばれた方も
多いと思います。
そこで、私の今回の「桜レポート」は、別の視点から見た
「桜の風景」をレポートしたいと思います。
ここは石川町の「一本橋」付近ですが、桜の「花」と言うより、
樹木のがっしりとした「幹」に焦点を当てて見ました。
呑川沿いの「並木」らしい立ち並びが、森の雰囲気をかもし出して
好きな風景です。
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池上の「妙見橋」付近に、大ケヤキがあり、しかもこのケヤキは他の木に先駆けて、いち早く新緑の葉が芽吹き
ます。桜の時季には、他の樹木が「冬木立」なのに、もう緑を出していて、ここに来ると、この木の下をくぐり
たくなります。
そして、くぐった瞬間に、養源寺の桜並木と菜の花が目に飛び込んでくるのです。
毎年のことですが、春を感じる瞬間です。
これは「池上山塊」(池上の森)の風景です。
青い橋桁は、呑川に掛かる「堤方橋」(池上通り)で、
その先の山塊に見える池上の森は、新緑と桜に彩られます。
眼前で見る桜とは違いますが、春の到来を強く感じさせてくれます。
呑川沿いには、魅力的な風景が沢山あり、それはその人の感性に
よってそれぞれに違うと思います。
でも、みんなで「私の呑川 100景」を挙げて見れば、
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新しい「呑川の魅力」が発見出来るのではないかと思います。
ぜひ、「私はこの風景が好きだ」という気軽な報告をお待ちしています。
-----(2)呑川桜の新並木の課題-----------------------------------------
先週配信された菊池さんの「桜並木」のように、呑川沿いには樹齢の高い、
老木とも言える桜が、大きな枝振りを広げ、見るものを包み込んで
くれます。
ただ、「呑川」沿いの桜は、学校の付近などが中心で、「目黒川」などと
比較してみれば、桜がそんなに多いとは言えません。
でも、そんな中、新しい「桜並木」がひっそりと、増えてきています。
ここは「鷹の橋」(雪が谷)に数年前、植栽された3本の桜です。
幼木とは言え、春になればしっかりとした花を咲かせてくれます。
雪谷小学校と雪谷中学の間にある「居村橋」には、5本の桜が
植えられ、急にこの近辺は桜がにぎやかになりました。
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「雪が谷地区」に新設された桜並木で圧巻なのは、「谷中橋」から
「東橋」の桜です。
桜が咲いてもまだ弱々しく見えますが・・・
満開になれば、こんなに賑々しくなります。
やがて枝が垂れるようになれば、グンと立派になるでしょう。
今、進められている「呑川・緑道軸整備」は、桜並木を新設する
だけでなく、「ヘデラ」の植栽も作られていて、呑川護岸が
コンクリート一辺倒でなく、「緑のカーテン」に覆われ始めています。
「桜」と「緑のカーテン」が、新しい呑川の景観を作り始めて
いるのです。
この場所の桜並木は、さらに数年前に「東橋」側に桜が植栽されていて、
橋の全区間(「谷中橋」-「東橋」)に伸びたのです。
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わずかな期間に、もう幼木とは呼べないほど枝を呑川に伸ばし、
見事な花を咲かせています。
橋の全区間を埋める桜並木が、新しく出来たのはうれしいことです。
でも、これで単純に万々歳ではありません。
ここは「雪谷中学」のそば、「円長寺橋」左岸にわずか2本しか
植えられませんでした。
「桜」は多くの人に好まれる花木ですが、「毛虫」や「落ち葉」などで
付近の住民からは嫌がられますし、そういう被害が無くても
道路スペースが取られ、駐車場の車の出し入れや通行に邪魔だと
嫌がられることも多いのです。
だから、この場所には2本しか植えられなかったのでしょう。
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新幹線付近のここには、わずか1本です。
それでも、出来る条件のあるところに少しずつ植えることは
大切なのだと思います。
「呑川・緑道軸整備」は、住民との兼ね合いもあり大変な事業
ですが、「雪が谷地域」はあとわずかな区間を残す所まで
進展しました。
今年度は、さらに上流まで進められると思いますので、楽しみです。
いつか「呑川・千本桜」の名所になりますように・・・
-----(3)「しだれ桜」の巨木と並木-----------------------------
呑川に「しだれ桜」の「巨木」や、「しだれ桜並木」があることは
あまり知られていません。
この比較的大きな「しだれ桜」は、石川町「上呑川児童公園」に
あります。
フェンスの向こうにあるのが「呑川」ですが、「呑川」沿いに
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ある公園でも「呑川」の名を冠した公園はここだけです。
このしだれ桜には、実に良く野鳥がやって来て、コゲラなども
この木の洞で繁殖をしています。
ここは「久が原2丁目広場」です。
「ソメイヨシノ」ばかりを見ると、飽きが来ることがありますが、
こうして「しだれ桜」を見ると、なにかホッとします。
ここは、「道々橋」(久が原)で、久が原台地から呑川に向かう
坂道の脇に「樹林寺」があります。
呑川を歩くと、「道々橋」に来れば、いやがおうでも「樹林寺」の
「大しだれ桜」が目に入ります。
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この「しだれ桜」の巨木は、まさに圧巻で、池上の「大ケヤキ」と
ともに呑川沿いの名樹木と言っても良いでしょう。
これほどの「しだれ桜」の巨木を見たことがあること人は
少ないと思います。
(福島の「滝桜」も、ぜひ見てみたいと思いますが・・・)
さて「樹林寺」と言えば、ぜひ見落として欲しくない桜が
あります。
これは「樹林寺」のしだれ桜に並んで、呑川沿いに立つ「山桜」
です。
これもかなりの大木で、樹形は美しく、「ソメイヨシノ」とちがって
あでやかさは無いものの、楚々として可憐で清楚な花は、
心に染み入るものがあります。
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「ヤマザクラ」が見られるところは、とても少なく、私の大好きな
桜の一つです。
さて、「しだれ桜」と言えば、この大田区にしだれ桜の「並木」が
あることは、ほとんど知られていません。
左端に見える男女が登ってくるのは、呑川が浸食して創り上げた「神明坂」で、この坂に沿って東工大の構内に
「しだれ桜」の「並木」が連なっています。約 15 本が「石川神社」入り口へと連なり、一大景観を提供してい
ます。
この「しだれ桜」の並木の一本一本もなかなかのもので、見事な花を咲かせます。
地元の人以外、ほとんど知られない「しだれ桜並木」・・・呑川散策で、ぜひ立ち寄って欲しい場所の一つです。
そして、「呑川散策マップ」に、こういう足で歩いた知られざる
情報をたくさん載せられれば、手放せない貴重なマップが出来ると
思います。
-----(4)これから楽しめる「八重桜」-----------------------------
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「ソメイヨシノ」は、まだ残っているものの今年の盛りは終わりに
近づきました。
「しだれ桜」は、多くの場所でピークを迎えています。
でも、桜はまだまだ楽しむことが出来ます。
「ソメイヨシノ」の花が散り、新緑の葉が目立つようになって来ると、
「ヤエザクラ」が咲き始めます。
これは、「石川台中学」の八重桜で、濃いピンクがとても目立ちます。
(今年はまだ咲き始めなので、昨年の八重桜です。)
この「八重桜」にも、「呑川沿い」では大きな並木があります。
去年、雪が谷の「山下橋」付近では、こんなに見事に「八重桜」が
連なりました。
もう1週間もしないうちに、今年も賑わいを見せることでしょう。
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みなさんも、ぜひ1日掛けてゆったりと、呑川の「桜めぐり」を
してみませんか・・・
そして、知られざる「呑川・桜情報」を提供してくださると
うれしく思います。
-----(5)「呑川」を憩いの空間に・・・ -------------------
石川町の「一本橋」は、「人道橋」で車が通行出来ません。
こういう安全な場所に、幼稚園や保育園の子どもたちが良くやって
来ます。
目の前の桜が、子どもたちに覆い被さるように伸び、
その迫力に、子どもたちは目をまん丸くします。
気温も上がり、うららかな日には、きっとお母さんなのでしょう、
車いすで外に連れ出して、お花見です(石川台中学の前)。
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このお母さん、久しぶりの外出なのでしょうか、きれいな桜に
キャッキャ、キャッキャと子どものように声を上げて
楽しそうでした。
ここは久が原「道々橋」の近く、「久根橋」のたもとにある
「久が原・久根児童公園」の桜並木です。
もう、だいぶ陽が陰ったというのに、楽しそうな笑い声が
響いてきました。
声のする方を見ると、桜の木の下で、若いお母さん方が集まって
お花見宴会のようです。
桜の花が咲くと、呑川のあちこちで、人々が集まり、幼児まで
お花見をし、大人も心を広げ、親孝行する姿も見られます。
「呑川」の全域で、「桜空間」が生まれ、人々の「癒やし空間」に
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なる事を願ってやみません。
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(当面の日程)
2014/4/14(月) 「呑川ネット・総会」13:30 生活センター講座室
2014/4/19(土) 「呑川の会・総会」13:30 蒲田小学校会議室
今回は始めに、木下武雄(水文環境・代表取締役)のお話しがあります。
総会終了後、懇親会を予定しています。
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-----photo essay by--------------------
高橋 光夫
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